金融商品解説
資産運用には必ずリスクが伴います、これを完全に避けることはできないと言えるでしょう。ですから、ある程度は仕方のない事だと考えておかなければならないのですが、それでもできるだけ小さくしようと色々な工夫をする事は必要でしょう。
そのために必要な事の一つが分散投資です。まず銘柄分散が必要となります。例えば、全額を金に投資していた場合、金価格が暴落すると資産を大きく減少させてしまいます。他のものにも投資をしていれば、金価格の下落の影響を半分に抑えることができます。このようにして、色々なものに分散することによって資産運用のリスクを抑える事ができます。具体的には、株式、債券、不動産、コモディティに分散することが多く行われているのです。
例えば、最近よく耳にするラップ口座とはどんなものかご存知でしょうか?銀行も相次いで参入しておりますので、随分とメジャーな用語にはなりましたよね。もちろん、銀行が扱うだけあって金融商品になります。銀行や証券会社といった金融機関が投資家との投資一任契約に基づいて、投資家の資産の運用・管理を総合的に行う金融商品のことを「ラップ口座」というのです。つまりこの場合のラップは「wrap(包む)」ことからできた名称になります。証券会社だと敷居も高くなるので、一般的には銀行にお世話になると思います。特に三井住友信託銀行はラップ口座に力を入れていくということを何かのインタビューで読みました。500万から投資できて、10の金融商品を駆使して運用してくれるそうです。ちょっと話だけでも聞いてみたいですね。
もう一つ考えておきたいのは時間分散です。現在の価格が割高なのかどうかと言うのは、後になってみなければ分かりません。ですから、買ったところが天井圏である可能性もあります。このようにならないようにするためには、何度かに分けて買うというのが基本です。売るときにも何度かに分けて売るのが良いと考えられます。このようにして売買のタイミングを分散する事を時間分散と呼びます。資産運用のリスクを小さくするための方法として、この二つの分散方法は基本中の基本です。